2012年6月25日月曜日

署名押印する前に…契約の基礎知識

署名押印する前に

iPad/iPhone/Androidアプリのデベロッパーの方のように
一般の方でも契約をしなければならない
という機会は増えてきたといえます。

サラ金も含めた契約の基礎知識を書きます。

署名押印する前に

を書きます。


署名押印すると契約が,その記載どおりに成立したもの
されるのが原則
です。



大事なことを契約する前には慌てて署名押印してからでは,手遅れの場合もあります。


難しい議論はありますが,結論だけ述べます。
○△×は,原則論です。どれだけ危ない考えかを示しています。


・印鑑証明がないから大丈夫 △

印鑑証明がなくても,本人の署名があれば勿論,ハンコが本人のものと証明されれば,責任が生じます。



・署名はしたが,ハンコを押していないから大丈夫 ×

ハンコより自筆の方が普通は効力が強いといえます。



・実印ではなく,認め印だから大丈夫 ×

実印・印鑑証明のセットは,実印による印影が確かに本人のものということを示す証拠です。認め印でも本人のものと証明されれば責任が生じます。



・書面には,サインをしておらず,ハンコを押しただけだから大丈夫 △

ハンコが本人のものと証明されれば責任が生じます。


・文房具屋で買ったハンコを勝手に押された ○

自分のハンコでないハンコを勝手に押されても責任は生じません。



・実印を勝手に押された △

これは難しい問題を含みます。実印は,きちんと管理されているはず,勝手に押されることは余りないはずだ,という考えで裁判は進みます。
勝手に押されたことを,相当に立証する必要があります。


・押されたハンコは盗まれたものだ! △

これも同じで,本人のハンコであれば意思に基づき押したとされるのが原則論です。盗難届,廃印届をきちんとして,盗まれた後のものだということを相当に立証する必要があります。


・無理矢理押されたものだ △

文字どおり手を取って,無理矢理というのであれば,責任は生じません。
しかし,単に,嫌だが押したとか強い口調だったので押したというのであれば,無理矢理とはみてくれません。


・全文自筆で書いたが,名前を書かなかったので大丈夫 ×

自筆の筆跡等で,確かに本人が書いたものとされれば責任が生じます。



・サインはしたがフルネームでないから大丈夫 ×

前のように極端なことを言えば,名前がなくても責任が生ずる場合があります。
名前だけ,名字だけでも,その人本人が署名したとされれば責任が生ずるのが原則です。


・私は「齋藤」だが,「斉藤」と書いたので大丈夫だ ×

誤字は関係ありません。通名でも,あだ名でも,本人が書いたとされれば責任が生じます。
極端なことを言えば,「徳川家康」が「織田信長」と書いても責任が生じます。

参考リンク
……………………………………………………
H240625追記
手形のばあいは,かなり趣が異なります。
http://utsuboiwa.blogspot.com/2010/06/blog-post_428.html

……………………………………………………




……………………………………………………