2011年3月11日金曜日

facebookと著作権:youtube,引用でいくしかないか

facebookは,既存の著作権法では,とらえきれていない面が多々あります。

それなので,今後とも,裁判になって,違法性・妥当性の範囲が明らかになってくるものと考えられます。


facebookでは,リンクをすると,画像が出ます。
プログラム的な解析は必要ですが,本来の画像のところでないところで,「複製」がされているとおもわれます。

そうなると,著作権法30条1項3号(H220101施行)

三  著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を、その事実を知りながら行う場合

の問題が生じます。

特に,さしあたりは,youtubeが問題となるでしょうか。

明らかに許可をとっていない(たとえば,テレビの映像とかをuploadされたものをfacebookで紹介)場合,

facebookで,そのyoutubeをリンク先にすると…


ただ,facebookの場合は,もともとのリンク先の動画等を,録画まではしていません。

単に,youtubeに,こういう動画等が挙がっていますと紹介しているだけとはいえます。

そうなれば,

「引用」(著作権法32条1項)

(引用)
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。


と評価することも可能です。

引用概念は,現在広がっている傾向にはあります。

「引用」許容性判断基準

「他人の著作物を引用して利用することが許されるためには,引用して利用する方法や態様が公正な慣行に合致したものであり,かつ,引用の目的との関係で正当な範囲内,すなわち,社会通念に照らして合理的な範囲内のものであることが必要であり,著作権法の上記目的をも念頭に置くと,引用としての利用に当たるか否かの判断においては,他人の著作物を利用する側の利用の目的のほか,その方法や態様,利用される著作物の種類や性質,当該著作物の著作権者に及ぼす影響の有無・程度などが総合考慮されなければならない。」(知財高裁平成22年10月13日判決(平成22年(ネ)第10052号損害賠償
請求控訴事件))

となります。
規範的判断を含むものですので,facebookの特徴を考慮すれば,あながち,絶対に違法とはいえないと考えられます。

参考リンク
http://utsuboiwa.blogspot.com/2010/10/blog-post_5738.html

知財高裁のまとめに載せました↓
http://chizaikousai.blogspot.com/2010/10/blog-post.html
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